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【とうとうお別れ】- イラン

2013.09.03 Tuesday  
 さよなら脱サラ課長スペシャル最終話、さちこですこんにちはー!いい加減引っ張り過ぎじゃないかと身内に言われながら書いておりますがイラン編も終盤です、是非最後までお付き合いください!

このイラストを見たけんちから「今日も、でしょ」と言われましたが何か?
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 深夜バスの発車まで、あと4時間。
これまでと違い、深夜バスに乗るのはふたりだけ、けんちとさちこ。

これまで一緒に行動して来た課長は、エスファハーンに残る。
けんちとさちこはイランを離れてアフリカへ、

世界一周を既に2年半している課長は、数日遅れでアジアへ向かう。


トルコからグルジア、アルメニア、そしてイランと
4カ国を、1ヶ月に渡って共にしてきた。

P8172573.JPG
エマーム広場がライトアップされるころ、
日中別行動をしていた課長と待ち合わせて、
3人で晩ご飯を食べに出かけた。

レストランは課長が見つけてくれた。
最後の食事だし、イラン的なレストランで食べよう!と。

バザールにあるレストランは、まさに伝統的な作りだった。
広々とした中庭に設けられた一画でみな靴を脱ぎ、車座になる。

靴を脱ぎー・・・ハッ。


ーしまった。この靴下もやられている・・・!

最近気付いたのが、長旅で足の裏が鍛えられ、
加えて踵は日々乾燥し、靴下に穴が開きやすい。


靴下をいじっている姿は、ちょうど拗ねているように見える。

膝を寝かせた姿勢でモジモジとスカートの裾を、
実際には靴下の穴の位置を調整し続けるヨメを見て、
けんちは「さちこ寂しがっているな」と思っていたらしい。

ヨメが靴下の穴を隠していることは
あとでけんちの知るところになる。


イランのレストランはどの店も、メニューにさほど変化がない。

いつも通りの煮込み料理や、チキンをオーダーする。

これまでと変わらない食事風景なのに、課長もけんちも
いつもよりたくさん写真を撮ろうとする。

もう、最後だからって・・・。


正直、下からのショットは気を抜くと靴下が
写りかねないから止めてほしい。

ー課長、下からのショットはほどほどに、食事しましょう。
P8172547.JPG
「うん、そうねぇ・・・☆」

食事さえ始まれば、穴のことを忘れて話に花が咲くー


はずだったのだが、

ここにきてやはり、さちこは寂しかった。


初めて課長と出会ったとき、
こんなに長く一緒に行動するとは思わなかった。

世界一周の先輩を宿のロビーで見つけた朝、
けんちとさちこは、課長に慌ただしく挨拶をした。

2度目の再会も時間がなくて、課長が出発する時間を気にしながら、
思いつくままに質問をした。

これまでのルートや面白い出来事、世界中の食べ物の話を、
食事をしながら、あるときは移動の待ち時間に、

課長は聞く者を笑わせながら、いつまでも話し続けることが出来た。

3人並んで歩いて、

3人同じ部屋で寝て、

部屋じゃないところでも寝て、

ご飯食べて、笑って、

カメラを抱えてはしゃいで、

そして、今、3人で最後のご飯を食べている。

いつも通りに塩気が足りないイラン料理を食べながら、
3人で話す内容は、今までと違っていた。

世界一周のあと、いつか一緒に九州を旅行しよう、とか、
あちこちの友達を押し掛けて回ろう、とか、
世界あちらこちらの旅の話は、すっかり蚊帳の外だった。

日本は小さい。小さいけれど、
日本で暮らすことは、なんでだかとても忙しい。


またね、と言ったきり、会えない人と、
再会できる人ってどっちが多いんだろう。


そして、課長はどっちになるんだろう。


「そろそろ行こっか、けんじくん、写真も撮りたいでしょ!☆」

「はい、撮りたいです!」


課長の三脚を借りて、けんちが写真を撮る。

isoがどうとか、シャッター速度がどうと話しながら、
時間をかけてひとつの場所を撮る。

写真を撮り終えるのを待つのにも、この頃ではすっかり慣れた。

かつての課長も、今のけんちのように、
旅の途中で出逢った人に、写真を撮る楽しさを教わったそうだ。
P8172557.JPG
けんちが撮った写真を見て、
課長がいいね、と言う。

課長がチェックする写真を、けんちが横から覗いて
けんちがいいですね、と言う。
P8182581.JPG
けんちも嬉しそうで、課長も嬉しそうで、
けんちとふたりのとき、感じていたよりも、何倍も嬉しくなる。
P8172568.JPG
「魚眼レンズが欲しいね☆!」

「いいですね、欲しいですね!」

それを聞いて思い出す。
オットよ、先に靴下を買ってくれないか。
P8172570.JPG
時間ギリギリまで写真を撮って、
時計を気にしながら早歩きで宿へ戻る。

課長の部屋を借りて、出発時間を逆算しながら
シャワーを浴び、荷をまとめていたら、課長が声を掛けて来た。

「さちこちゃん、写真あげるね☆」

前日、イラン人夫婦と遊んだときの撮影データだよ、と
課長がメモリーカードを手渡して来た。

課長が部屋を出て行って、けんちはシャワーに出かけた。

一人でデータを再生すると、お互いのブログタイトルを
はめ込んだ、加工済みの写真がいくつも並んでいた。

笑いながら撮った写真が、笑って見れなかった。

慌ててお返しを用意しようと、
トルコからここ1ヶ月分の写真を整理をしようとしたけれど、
視界がにじんで見えづらくてしょうがなかった。

シャワーからけんちが戻ったと同時に、
さっき下に降りた課長が部屋に飛び込んで来た。

ーあぁ課長、写真もうちょっと待って・・・


「昨日のイラン人夫婦が来てるよ☆!!」


ーえ!?

出発、1時間前である。

昨日一緒にピクニックをして
さよならをたくさん告げたはずの若夫婦が、


ーえ?下にいるの?

もう、びっくりして感情が混ざり合ってしまった。

驚いたのと、寂しいのと、時間がないのと、嬉しいの。


アルメニア以来の再会を果たした旅人、OGGY君が座るテーブルに、
おととい知り合ったイラン人の若夫婦が座って、
その向かいに課長が座って、
そこにけんちとさちこが加わった。

誰に対して寂しいのか、それとも嬉しいのか。

本当は課長とのお別れで泣きそうで、堪えていたのが、
イランで出来た友達が急に押し掛けて来たことが嬉しくて、
笑いながら涙が出た。

せっかく出来た大事な友達に、もう会えないと決めつけて、
泣きながら別れようとしていた。


会おうと思えば同じ国だもの、目の前に現れたふたりみたいに、
突然だっていいから、押し掛けてしまえばいい。

目の前でにっこり笑うイラン人の夫婦の行動を、
さちこもいつかやってやろうじゃないか。

ー出発まで時間がないのー!待っててー!

自分も、好きなようにやることにしよう、
やり残した荷造りをやっつけに、部屋に戻った。

さっきまでのくよくよした感じが、嘘みたいにさっぱりしていた。

課長に渡すデータを急いで見繕って、
書き慣れた課長の似顔絵を描いたら、
課長の愛用ラップトップにそれらを置いて部屋を後にした。

それからはあっという間で、宿で課長とOGGY君にお別れして、
イラン人夫婦が車でバス乗り場まで送ってくれて、
もういいよと言っても帰らない夫婦と一緒にバスを待って、
30分遅れでようやくやって来たバスに乗り込んで、
大騒ぎしながら、お互い手を振って見送った。

バスに乗って一息ついて、
これまでいた、3人目の不在に気付かない振りをする。

宿の外まで見送りに来て、もう大人なのに、手をぶんぶん振って
さよならの合図をくれた課長、そしてOGGY君。

ブログを書いているから、余計に身近に感じる、
ふたりの世界一周旅行者。

仕事を終えて、晩ご飯も食べずに見送りに来てしまった
イラン人の新しい、大事な友達。

バイバイというときは確かに寂しいけれど、
どちらも同じ、旅で出会った友達で、
自分が願えば再会はすぐに出来る。

だから寂しくない!

楽しかったエスファハーンを笑顔で離れて、
バスの中で寝る寸前まで、けんちと交代に鼻をかんだ。

みんな、また遊びましょう!

TAI_2343.JPG

・・・ところが、涙も止まり、深夜バスがヤズドに到着した朝、
けんちがうっかり
「課長を起こさんと、って探してしまった」
と言って、再びさちこを泣かせた。

けんちの、あほ!

最後まで読んでくれた人、内輪の話にお付き合い頂き
本当にありがとうございます。
今日のブログは旅を何段階も面白くしてくれた課長へ捧げます。
課長のショットを今後使う予定は一切ないので、大放出しました。





【「自分が正しい」と思っている人が旅の中で得るもの】- イラン

2013.09.01 Sunday  
 9月ですね、さちこですこんにちはー!宣言通りサファリに行っておりました。わたしたちが乗ったサファリカー、へっぽこバンの4WDは、横転を予感させる程車体を傾けながらも、

事故もなく無事にサファリを終え、ナイロビへ戻ることが出来ました。サファリって色んな意味で、すごいアトラクションだなぁ!
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イラン人夫婦と、
脱サラ課長との夜のピクニックを楽しんだ翌日は
エスファハーン滞在の最終日だった。


さちことけんちは、夜中発の深夜バスでヤズドへ移動して
そのまま空港へ行き、イランを離れることになっていた。

1ヶ月を一緒に過ごした課長とも、さすがにお別れ。

最終日の今日、計画的に観光をしようと、
けんちと課長が行きたい場所を話し合う。

「広場の向こうに見えた背が高いモスク、気になりますねぇ。」

「うん、あそこ行ってみようよ☆!」

モスクだらけのエスファハーンだから、地図に載っていないモスクも
珍しくないのだろう。

通りすがりの人に、けんちがモスクの名前を尋ねる。

「あのモスクの名前、分かりますか?」

「このモスクなんですけど。」


課長が望遠レンズでモスクの姿を捕え、画面を見せる。

すっかり息が合ったふたりの様子を、見守るさちこ。

端から見ると何もしていないと思われているだろうが、
内心しんみりしていることを除いて結局何もしていない。

けんちにカメラの楽しさを教えてくれた課長との
イラン観光も今日まで。

三脚を持った課長に続き、
けんちもカメラを小脇に抱えタクシーに乗り込む。

橋を渡って、大きくカーブして、数分でタクシーは目的地へ着いた。

が、

遠目には完璧にモスクだと思って来たそこは

「運転手さん、あそこで停めて下さい。」


「そうそうあの真っ青の・・・」


ショッピングモールだった。

細かく言うとドーム部分は天文館になっているらしい。

あまりの事態に言葉に詰まるさちこ。

「ほぉ・・・。」

カシャ

その一方で課長が写真を撮り始めた。

さすが課長、様々な角度からモスク型の天文館を
写真に収めている。

けんちも課長に続いた。

カシャ、カシャ・・・


ーこれ、モスクじゃないね。

さちこはそう思ったけれど、今は言わないでおこう。

塀に登ったり屈んだりして延々天文館を撮り続けるふたりを見守った。



観光一発目が予想外に天文館から始まってしまったわたしたち。

エマーム広場へ戻り、斜め45度に建つエマーム・モスクの内部へ入った。

実は今日は、チェックアウトの都合で12時までに
宿に戻らなくてはならないのだ。

限られた時間の中で、なぜわたしたちは
天文館の外観写真を撮るはめになったのか、
最初からここへ来ればよかったという思いを口に出さぬよう
注意しながら
、短い時間でエマーム・モスクの内部を散策した。
P8172460.JPG
世界遺産ながら、今も日常的な
イスラム教徒の礼拝場として使われているこのモスク。
P8172486.JPG
イスラム建築の最高峰と言われるモスクを
これまでいくつも見て来たけれど、エマーム・モスクの
タイルの青さは、ひときわ青く美しかった。
P8172464.JPG
世界の半分がここにあると言われた
エマーム広場にたつ、シンボル的モスク。

ここで日常的に礼拝を行うイスラム教徒の
美意識が高いのも頷ける。
P8172467.JPG
光が射す時間帯次第では、タイルの映え具合も
変わるんだろう。

凝った作りの窓から入る光の具合を確かめるように、
けんちは場所を変えシャッターを切っている。

課長はといえば、三脚の位置を模索しながら、黙々と写真を撮っていた。
P8172491.JPG
そんな課長を見るイラン人、そして見知らぬ子供。

ー課長、子供が一緒に撮ってほしそうですよ。
P8172494.JPG
「じゃ、お母さんたちも一緒に!☆」

時間がないと言いながら、サービス精神が旺盛な課長、
なんだかんだと色んな人を写真に収めていた。
P8172496.JPG
イランを離れたら、モスクに来る機会も
そうないだろう。
P8172505.JPG
この国へ来て、ムスリムを身近に感じるようになった。

信仰がある人達から見ると、
信仰が薄いわたしたちは、「信用ならない存在」
となりかねないと思っていた。

それでも、日本人を信用してくれるのはなぜだろう。
先日のイラン人若夫婦のように、
会ったばかりで丁寧なもてなしをしてくれるのはなぜだろう。

彼らにとって信仰が絶対なのだと考えるのは、決めつけに過ぎない。

お宅訪問をさせてもらった若夫婦と交わした会話を思い出す。

ーラマダンって苦しい?

すると彼らは、絶食が如何に身体によい働きをするか、そして
ラマダンを通じて、他者に与える行為や食べ物への感謝が学べるのだ、と
ラマダンの素晴らしさを語った。

彼らに向かって、日中の絶食や夜中のまとめ食いは
身体に悪いんだよ
、なんて知った顔で言えるわけがない。

信仰に基づいて、自分の行動に基準を持っている人達なのだと、
互いの違いを認めて共存するだけだ。


自分の価値観で計らないように、といくら気をつけても、
「雑だな」「無知だな」「こうすればいいのに」
と、これまでは反射的に感じてしまっていた。

旅の当初感じていた違和感を、
そういえば最近あまり感じなくなった。

今いる国を丸ごと尊重して受け入れて、
自分はただそこに居させてもらっている
のだと感じられる
状態に、少しずつ近づけているだろうか。

日常の場面でも、自分の価値観を押し付けることで、
周囲と距離や壁を感じて落ち込むことが多かった自分。

例えばけんちに対してもそうで、
わたしたちはしょっちゅうケンカをしていた。

旅に出て、これまでの期間での変化を、成長と呼べるだろうか。

これからまた、ふたりの旅に戻ったときに、
実感できることがあるかもしれない。

とにかく今は3人での旅。
その、3人の旅の終わりまで、あと数時間。


最後まで読んでくれてありがとうございます。
課長の写真が満載の、最終日・お別れ編へ続きます。





【別れの予感】- イラン

2013.08.29 Thursday  
 ケニアで新しい喜びを知るさちこですこんにちはー!日本で既製品ばかりを手に取っていたのですが、ここでは自分好みの服やバッグがオーダーして作れるんだよ!
IMG_6951.JPG
ところでけんちがトレードマークのキャップを失くしたので、イラストでの表現にブレが生じます。早くけんちの帽子を買わねば。
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「エスファハーンは素晴らしいところだよ」
イラン中で聞かされた通り、
確かにエスファハーンは歴史ある、美しい町だった。
P8152268.JPG
が、それ以上に驚いたのは、
エスファハーンに住む人たちの積極性だった。

カメラを構えていると「撮って!」と声が掛かるし、
挨拶に応えると、次の瞬間には質問攻めに遭う。

そして時に、「家にいらっしゃい」と誘われることもある。


いきなりのお宅訪問から始まった、
イランの若夫婦とさちことけんち、
TAI_2172.JPG
そして御馴染みの脱サラ課長

お宅訪問をした翌日、同じメンバーで夕飯の約束をした。

日中別行動を取っていた課長は、昼ご飯も食べずに
市街を観光していたらしい。

「今日の夕ご飯、何だろうねぇー☆」

課長は珍味ハンターであると同時に美食ハンターでもある。
土地の美味しいご飯は、彼を幸せにする。
P8162404.JPG
そんな課長をよそに、運転するのは旦那のメフディ、
隣でくすくす笑うのは妻のマリアン。
ふたりとも生粋のイラン人である。

若夫婦は車を停め、
エスファハーンの水無し川にかかる橋を案内してくれた。

橋の上は車では通れないため、5人でぞろぞろと歩く。

観光客と地元の人が交じり、立ち止まって語らう人の姿も少なくない。
P8162412.JPG
ここを渡ってレストランに行くのだろうか
と思っていたら、さらに橋を下って、
干上がった川を歩こうと提案された。
P8162420.JPG
降りるると、地面は完璧な日上がり具合で、
ついぞ1ヶ月前まで豊かな川があったとは到底思えなかった。
P8162422.JPG
足元にはひび割れた大地、
見上げるといかにもイスラム的なアーチ。
橋の名はスィー・オ・セ橋と言うそう。

「名前の通り33のアーチがあるんだ。」

ーごめんね、ペルシア語分からなくて・・・あ!
1、2、3はイェク、ド、セ!あ〜!ハイハイ!


数字を覚えることは旅の基本なのに、
そういえばイランに来てからは、英語が通じるばっかりに
基本の努力すら怠っていたことに気付く。

イランでの毎日が、さちことけんちにとって、
地元の人との関わり以上に課長と過ごす日々、だったのだ。
P8162424.JPG

ーエスファハーンにいるのも明日で最後か。


夕日を浴びてオレンジ色に染まる、枯れた川に掛かった橋を見て、
寂しい気持ちが染みるように広がる。

ー課長といるのも、明日まで。

どこまでも続くように見えるアーチのトンネルも、
このまま歩けば終わりが来る。
P8162427.JPG
人との出会いを含めて、物には何でも
始まりと、同じ数の終わりがある。

「3人で写真撮ってあげるよ!」

カメラマンを買って出てくれたメフディに、カメラを渡す。

そういえば、課長と3人で写真を撮ることってあんまりなかったな。
残り二日で、写真をいっぱい撮ろうっと。

普通に3人並ぶと、メフディはやれやれ
首を横に振る。

「ポーズが違うよ。」

ーえ?ポーズ?

「寄りかかって、足を曲げて、そう!」

カシャ。
P8162430.JPG
イランならではの感性なのか、カメラマンが
足を曲げたポーズしか許してくれない。

ーちょっとこれイメージしてた3人での
写真と遠いんですが・・・!


とりあえず言われるままに1枚撮ったあと、
日本の集合写真のお決まりポーズを披露する。
P8162431.JPG
※盤石の定番、EXILE(若干照れ)

案の定ウケた、が、
無関係のイラン人まで興味を持ったらしく
うっかり写真を撮られてしまう。

イラン人は、なぜだかわたしたちを写真に撮るのが好きなのだ。

P8162434.JPG

そして一緒に写真を撮ることも忘れない。
一方で、全くぶれずにポーズを取り続けるマリアン。

それを見ながら実は空腹の絶頂の課長。
P8162435.JPG

かなりの数の写真を撮り、車を停めた場所へ歩く。
どこのレストランへ行くんだろう。

ーねぇねぇ、ご飯はどこで食べる?

「え?まだ7時だよ。もうお腹空いたの?」

どうやら認識の相違があったらしい、
3時にお昼を済ませた彼らと、お昼抜きの課長の壁を埋めるべく、
さちこたち3人だけ、イラン名物チキンケバブを食べる。

チキンケバブは基本的に美味しい。

が、夫婦に見守られつつチキンをほおばりながらヨメは考えた。

・・・違う、何か違う。

今日は夕飯を共にするハズではなかったのか。

さちこたちだけが夕飯を食べて、
日が暮れた町で、一体何をして遊ぶというのか。


ここが日本なら、「ちょっと一杯」となるだろうが、
イランはイスラム国、お酒は基本的に売っていない。
若夫婦もアルコールは飲まない暮らしに慣れている。

「お腹は満たされた?じゃあ、行こうか。」


大の大人が5人も揃ってやって来たのは

TAI_2237.JPG
夜の公園だった。

若夫婦は車のトランクに、ピクニック道具とスイカを用意していた。

イラン名物、夜の公園ピクニックである。

スイカ好き、公園好きのさちこにはとても嬉しい。

言うなれば花見なのだが、もちろん眺むべき桜はここにはない。
が、辺りには他にもたくさんの家族が、お茶を囲んでピクニックをしていた。

そうか、お酒がない文化圏って、大人が集まって
健全なピクニックを楽しめるんだ。
P8162442.JPG
お酒が入らない席にも関わらず、相変わらずの
マイペースで、楽しそうなメフディ。

芸術家の彼は、コップの裏や果物、
目につくものにイラストを描いて行く。

スイカに絵を描く旦那を、妻が愛しそうに見つめる。

ムスリムの愛情は深いし、一途だ。

もしもけんちがこれから食べるスイカに絵を書き出したら
スリッパの裏で突っ込まずにいられない。
P8162444.JPG
メフディがやること全てを笑って受け入れるマリアン。
メフディのマイペースさとマリアンの優しさは、
さちこにとってのイラン人のイメージそのものになった。
P8172449.JPG
何度もチャイをおかわりし、
大きなスイカの大部分を食べ終えたところで、
2時間ほど経っただろうか。

そろそろ帰ろうかと声を掛け、
そこからまた数十分が経つことを繰り返す。

せっかく知り合えた友達と話が出来るのも、
これが最後になるかもしれない
と思うと、
あと1枚、あと1枚と写真をねだるメフディに
自分を重ねて、また寂しい気持ちになった。

あと1日。

課長との3人生活にすっかり慣れたわたしたちにも、
別れが迫っていた。
P8172450.JPG
※上の写真と間違い探しのようだが、よく見るとスイカが切れている。

新しく出来た友達と、またね、と約束をするとき、
でも次は無いかも、という考えが頭をよぎる。


公園からの帰り道、寂しくて目頭がツンとした。

別れ際、他の人にするのと同じように、「またね」と声を掛ける。

抱きついたときのマリアンの顔が、
「また会えるよ」と言っているように見えた。

彼女の表情の意味は翌日知ることになるのだが、
それはまた、別の話。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
課長とのラストナイトが迫っておりますが、
明日からのお出かけで記事が書けないと思われます、
詳しくは明日のイラストにて!





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